交流人口拡大へ...15市町村「アウトドアの聖地化」目指す

 

 経済産業省は、浜通りなど15市町村で「アウトドアの聖地化」を目指す。日本を代表する自転車コース「ナショナルサイクルルート」の指定に向けた検討や国内需要が高まっているキャンプの誘客などで、交流人口の拡大につなげる。

 復興再生協議会で示した。同省と県、15市町村が本年度から「スポーツ」「酒・グルメ」の二つのテーマで取り組んでいる交流人口拡大事業を掛け合わせる。地域内では自転車関連事業やキャンプ体験ツアーなどでアウトドアの機運が高まっており、好機を生かす。特徴的な自転車ルートの設定や復興への思いを持つ生産者との交流など「福島ならでは」の事業を構築する。

 同省は浜通り地域を「スタートアップ(新興企業)の先進地」とするため支援策も強化する。福島ロボットテストフィールド(南相馬市、浪江町)を活用したドローンの長距離飛行(13キロ)ルートなど実証環境の整備や、補助金の新設などで新興企業を後押しする。