二本松市が福島県内初の「オーガニックビレッジ」宣言

協議会の構成団体のメンバーと共に宣言する三保市長(前列中央)
二本松市は25日、地域ぐるみで有機農業の産地づくりに取り組む「オーガニックビレッジ」を県内市町村で初めて宣言した。新年度から学校給食への有機食材の活用などに取り組み、生産者や作付面積の拡大などを目指す。
オーガニックビレッジは、農業者だけでなく事業者や地域内外の住民を巻き込み、有機農業の生産から消費まで一貫した取り組みを進め、産地形成を図る市町村。国がみどりの食料システム戦略を踏まえ支援する。市は新年度から5年間で有機農業者の育成講座や消費者の理解を促すマルシェの開催、民間事業者への生産物提供などを実施。販売力を高めるため有機JAS認証も推進する。生産者や事業者、関係団体・機関と設立した市循環型農業推進協議会で取り組み、2027年度に本年度に比ベて生産者20人増、作付面積5.1ヘクタール増を目指す。
宣言式で、三保恵一市長は「地球環境と共生する農業の確立が求められている。循環型農業を、市内で有機農業に取り組む団体などと実現する」と宣言。同協議会の大内督会長は「二本松を有機農業の聖地にしたい」と述べた。