電気系統火災に注意 郡山地方消防本部、過去10年では2月最多

郡山地方消防本部管内で過去10年(2013~22年)に発生した電気系統の火災142件のうち、月別では2月が17件で最多だったことが、同消防本部のまとめで分かった。2月は室内でファンヒーターやこたつなどの電気機器を使う機会が増えることから、同消防本部は「電気系統の火災はいつ起きるか分からない。こまめな掃除や点検をしてほしい」と呼びかけている。
同消防本部によると、月別の火災件数は【グラフ上】の通り。年間通して火災が発生しているものの、消費電力が大きい家電を使う冬や夏の件数が多い。火災が発生した具体的な配線・器具などは【グラフ下】の通りで、火災に至った例として、コンセントとプラグの隙間にほこりや湿気がたまり発火する「トラッキング現象」や、配線の中の銅線の一部が切れて残った銅線に高圧の電流が流れると熱を持ち火花が散る「ショート」などのケースがみられた。
電気系統の火災はほとんどが建物火災で、部屋が散らかっていたり、物が多かったりする住宅などは特に被害が大きいという。
同消防本部の担当者は「電気系統の火災は小さなリスクが重なって発生する。普段から掃除や製品が劣化していないか確認するなど小さなリスクを取り除いてほしい」と話している。