南相馬で70代夫婦宅に強盗 夫殴られ重傷、現金奪い男数人逃走

 

 26日午後3時40分ごろ、南相馬市原町区大原字舘沼、男性(77)方で、「父が血だらけで倒れている」などと敷地内の別の家に住む娘から110番通報があった。南相馬署によると、男性は家に押し入った複数の男から棒状のもので複数回殴られた上、現金数万円を奪われたとみられ、頭や顔など上半身を中心にけがを負って重傷。同署は強盗致傷事件として逃げた男らの行方を追っている。

 同署によると、同日午後3時10分ごろ、数人の男が男性方に押し入った。男性と妻(73)が1階の同じ部屋にいたが、押し入った複数の男が男性の頭や上半身を棒状のもので複数回殴打し、現金数万円を奪って逃走した。妻もけがをしているという。妻から連絡を受けた娘が110番通報した。

 押し入った男は3人以上とみられ、いずれも黒っぽい服装だった。男らについて、夫妻は「顔はよく見えていない」と話しているという。

 同署によると、自宅の窓ガラスは割られておらず、現場の状況から男らは玄関から押し入ったとみられる。同署が施錠状況などを調べている。関東などで発生した広域強盗事件との関連は現時点で分かっていない。

 現場は常磐道南相馬インターチェンジ(IC)から西に約2.5キロの住宅が点在する田園地帯。現場付近には規制線が張られ、一時騒然となった。