楢葉・木戸ダム、25年2月発電へ 福島県、合同会社と契約締結
県は27日、楢葉町の木戸ダムで実施予定の民間による水力発電について、受託者に信夫山福島電力とふくしま未来研究会が設立した特定目的会社「合同会社木戸ダム管理用水力発電所」を選び、契約を締結したと発表した。契約は22日付。2025年2月の発電開始を目指す。
再生可能エネルギーの推進や水力の有効活用による環境負荷の低減などが狙い。売電による収益の一部を県に還元することで、ダム管理費の削減も図る。
合同会社の経営能力や資金を活用し、水力発電設備を新設、発電を行う。いわき市の四時ダムでも同様の枠組みで水力発電が行われており、県管理ダムでは2例目。
県によると、水力発電設備は木戸ダム下流の「バルブ操作室」近くに設置する計画で、7月に着工する。県は21年1月に、信夫山福島電力を代表とするグループを、最優秀事業提案者に選んでいた。