20代男性ランナー死亡 サンシャインマラソン、競技中に倒れる

 

 いわき市で2月26日に5年ぶりに開かれたいわきサンシャインマラソンで、フルマラソンに出場していた県外の20代前半の男性がレース中に倒れ、病院に運ばれたが27日に死亡した。実行委員会が28日、発表した。

 実行委によると、男性はスタートから約1時間半後の午前10時40分ごろ、永崎海岸近くの約13キロ地点で突然倒れ、心肺停止の状態となった。

 メディカルランナーの救急救命士や、一般ランナーとして走っていた医師ら3人が倒れて間もない男性に対し、心臓マッサージや人工呼吸、自動体外式除細動器(AED)などによる救急救命措置を行い、男性は倒れてから約7分後に救急車で運ばれた。

 同大会でレース中のランナー死亡は初めて。男性の死因は分かっていない。男性には持病がなく、大会当日に提出する健康チェックシートでも異常は確認されていなかったという。

 大会会長の内田広之いわき市長は「心からご冥福をお祈りし、ご遺族にお悔やみを申し上げる」と述べた。その上で、対応には問題がなかったとの認識を示し、「情報を収集し実行委員会で今後の対策を検討したい」と話した。