「闇バイト」きっかけか...南相馬強殺未遂、東京の20歳学生逮捕
南相馬市原町区大原字舘沼の男性(77)方に複数の男が押し入り現金数万円などが奪われた事件で、南相馬署は2月28日午後11時55分ごろ、強盗殺人未遂の疑いで東京都八王子市、専門学校生の男(20)を逮捕した。事件を巡る逮捕者は2人目。同署は、容疑者らがインターネット上の「闇バイト」への応募をきっかけに集まり、犯行に至った可能性もあるとみて捜査を進める。
逮捕容疑は同月26日午後3時15~30分ごろ、複数の男と共謀し、男性方に侵入。男性を棒状のもので複数回殴り、頭の骨を折るなど重傷を負わせた上、現金数万円や貴金属を奪うなどした疑い。
同署はこれまでに、犯行グループの一人として東京都多摩市、とび職の男(20)を逮捕している。同署などによると、両容疑者は同級生で友人関係。都内でとび職の男が自身の名義で借りたレンタカーに乗車して本県を訪れ、実行役として男性方に押し入ったとみられる。
防犯カメラの解析などから専門学校生の男が関わっている可能性が浮上し、県警が28日、都内で発見、職務質問して任意同行を求め、警視庁荏原署で逮捕した。
両容疑者以外の男が事前に男性方付近を下見に訪れていたとみられることも捜査関係者への取材で判明。同署は、犯行グループが4人以上いるとみており、グループ内で実行役や下見役など役割を分担した上で犯行に及んだ可能性も視野に調べている。