鶴ケ城天守閣、全館オープン1カ月遅れ 長寿命化工事で設計誤り

 

 耐震補強など長寿命化に向けた工事が行われている会津若松市の鶴ケ城天守閣は4月28日、全館オープンする。当初の予定から約1カ月遅れとなる。市は全館オープンの遅れにより、4月の天守閣登閣数がコロナ前の6割程度にとどまると見込んでいる。

 市によると、設計書に誤りがあり、着工が1カ月遅れたことなどが原因。当初は4月1日の全館オープンを予定していた。

 作業が完了した階層から4月1日以降、段階的にオープンする。4層と5層は4月1日、3層は4月中旬にオープンする予定。市は階層別入場者数のデータを基に、4月の登閣数がコロナ前の6割程度になると推計した。

 28日行われた市議会2月定例会で、室井照平市長は「(登閣者数が減ることで)市内観光入り込みにも少なからず影響がある」とした上で、鶴ケ城さくらまつりの内容を充実させたり、春の会津の魅力を発信したりすることで、誘客促進に努めるとした。