福島大、2年連続で出題ミス 前期日程の物理試験、全員正解に

 

 福島大は3日、共生システム理工学類と食農学類の一般選抜(前期日程)で、物理の試験問題に出題ミスがあったと発表した。物理では前年度も出題ミスがあり、点検体制を強化していたが防げなかった。同大は物理を選択した162人全員の当該設問を正解とし、合否を判定する。合格発表は6日。

 同大によると、試験は2月26日に行われた。物理の「大問3」の問3で条件設定の説明が不十分であり、正答が導き出せない可能性があった。

 配点は共生システム理工学類が5点、食農学類が10点。問題と解答例の照合を依頼していた県内の高校から指摘があり、発覚した。

 田中明副学長、長橋良隆共生システム理工学類長、生源寺真一食農学類長が県庁で記者会見して謝罪した。

 田中副学長は2年連続で出題ミスがあったことについて「重く受け止めている。問題を変更する過程でミスに気付けなかった。再度、点検体制を見直すとともに、入試の運営体制についても抜本的な改革を大学全体で進める」と述べた。