逮捕の2人は従属的立場か 南相馬強殺未遂1週間、男の行方追う
福島県南相馬市原町区大原字舘沼の男性(77)方に複数の男が押し入り、男性が暴行を受けて現金数万円などが奪われた強盗殺人未遂事件で、南相馬署に逮捕された実行役とみられる東京都多摩市、とび職の男(20)ら2人は、犯行グループの中で従属的な立場だったとみられることが4日、捜査関係者への取材で分かった。
事件は5日で発生から1週間。同署は、同じく実行役で現在も逃げている同年代とみられる男の行方を追っている。
同署に既に逮捕されたのは、とび職の男のほか、東京都八王子市、専門学校生の男(20)。捜査関係者によると、男性方に押し入った実行役は3人以上とみられ、両容疑者は指示を受けて行動するなどしていて主導的な立場ではなかったとみられるという。
同署は、逃げている男が両容疑者よりも立場が上で、両容疑者に現場で指示を出す立場だった可能性もあるとみている。
また、とび職の男が自身の名義でレンタカーを借りたのは事件発生日前日の25日で、26日に南相馬市に入ったとみられることも捜査関係者への取材で判明。同署は両容疑者、逃げている男らのグループが、インターネット上の「闇バイト」を介在して集まり、指示役や実行役、下見役などの役割を分担した上で事件を起こした可能性もあるとみて調べている。
県警は、事件発生当初から捜査本部並みの捜査員を投入して初動捜査を行い、警視庁などの協力も得ながら2人を逮捕した。