「福島県がサッカー王国になってほしい」 田嶋会長、郡山で講演

 
「次の100年で福島県がサッカー王国になってほしい」と語る田嶋会長

 福島県サッカー協会は4日、郡山市で創立75周年を記念した講演会を開いた。日本サッカー協会の田嶋幸三会長が講演し、リーダー論や高い目標を持つ重要性に触れながら「次の100年で福島県がサッカー王国になってほしい」と期待を込めた。

 講演は「夢があるから強くなる」がテーマ。田嶋氏は、日本が16強入りしたワールドカップ(W杯)カタール大会を振り返り「世界基準を見据え、地道な努力を続けてきたからこそ、ドイツやスペインといった強豪相手に選手たちが自信を持って戦えた」と強調した。

 予選敗退の危機から、自身や森保一監督に多くの中傷が届いたことを明かし「大事なのはチームのまとまり。監督がぶれずに選手との信頼関係を維持し、予選突破が決まった時は涙が出るほどうれしかった」と振り返った。次回に向け「出場枠は広がるが簡単な戦いではない。もう一度気を引き締めないと」と語った。

 本県と協会との関係性などにも触れ「日本サッカー界の発展はJヴィレッジ抜きには語れない」と指摘。2024年度からJヴィレッジで固定開催されるサッカー男子の全国高校総体(インターハイ)の波及効果などにも期待した。

 JFAアカデミー福島が静岡県からJヴィレッジに拠点を段階的に移していることにも言及し「(近隣の)ふたば未来学園とも一緒になってアカデミーを展開していきたい」と述べた。