4年ぶり白熱「つつこ引き祭り」 伊達・保原の厳島神社

 
無病息災や五穀豊穣を願い、勇壮に繰り広げられたつつこ引き祭り=5日午後、伊達市保原町・厳島神社

 伊達市保原町の厳島神社の奇祭「つつこ引き祭り」は5日、同神社境内で勇壮に繰り広げられ、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 江戸時代に豊作を祈る神事として始まったとされ、300年を超える伝統を誇る。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3年連続で神事のみを行ってきたが、今年は関係者のみで規模を縮小し開催した。

 鉢巻きに下帯姿の若衆が直径約1.5メートル、長さ約2メートル、重さ約800キロの大俵「つつこ」を担ぎ、「わっしょい」と威勢のいいかけ声とともにつつこを三方から引き合った。つつこに入れられた、ふかしたもち米が餅になるほどの激しい引き合いで、境内は熱気と笑顔に包まれた。