福島大に601人合格 一般選抜前期、福島県出身者は37%占める

 

 福島大と会津大は6日、一般選抜前期日程の合格者を発表した。福島大は合格者601人(前年度比2人増)のうち県内合格者は223人(同8人減)で全体の37.1%(同1.5ポイント減)を占めた。受験者は1187人(同26人減)で実質倍率は2.3倍(同0.1ポイント減)だった。出身地別の合格者は本県の223人が最多で、茨城68人、栃木55人、宮城53人、山形27人と続いた。

 会津大は14%

 会津大は、大学入学共通テストの利用科目が理科だけの一般選抜Aの合格者が168人、5教科7科目の同Bが46人だった。

 合格者のうち県内の高校出身者は同Aが26人、同Bが5人で、全体に占める割合は14.5%だった。高校2年生が「飛び級」で入学できる早期入学者選抜の合格者も発表した。2人が受験したが、合格者はいなかった。

 福島民友新聞社の6日午後5時現在の調べでは、県内の主な高校の合格者のうち福島大の最多は橘の26人で、会津大は白河の7人が最も多かった。

 既卒者の合否確認を進めている高校もあり、最終的な合格者数は変わる可能性がある。主な高校別の合格者数次の通り。

 ◇福島大 ▽26人=橘▽22人=郡山▽19人=福島▽18人=福島東(このうち既卒1人)安積黎明▽15人=郡山東▽10人=磐城桜が丘▽8人=白河、会津▽7人=福島西、磐城、日大東北▽4人=福島南、安積、葵、原町▽3人=安達、須賀川桐陽、会津学鳳、相馬、福島成蹊▽2人=桜の聖母、尚志、会津若松ザベリオ、いわき秀英▽1人=白河旭、田村、いわき光洋、学法福島、帝京安積

 ◇会津大 ▽7人=白河▽4人=葵▽3人=安積黎明▽2人=郡山、会津▽1人=福島、橘、安積、磐城桜が丘、原町

 経営者になる勉強を 福島大・経済経営学類の渡辺さん

 福島大では、掲示板の前で合否を確認する受験生の姿が見られた。経済経営学類に合格した福島西高の渡辺晃綺さん(18)=伊達市=は「受験勉強をする中で甘えることもあったが、受かって安心した」と満面の笑みを浮かべた。

 将来は経営者になり、地元に恩返しがしたいという渡辺さんは、経済や経営の仕組みを学ぼうと受験した。「会社をつくって親孝行をしながら、福島県を盛り上げていきたい」と夢を膨らませた。

 コロナ禍の中、高校3年間を過ごした渡辺さんは「行動制限も緩和されているので、友達をたくさんつくって多くの経験を積んでいきたい」と大学生活を思い描いた。