逮捕された札幌の男は現場仕切り役 南相馬強殺未遂、実行犯は3人

 

 福島県南相馬市原町区大原字舘沼の男性(77)方に複数の男が押し入り、現金数万円や貴金属が奪われた事件で、南相馬署に強盗殺人未遂の疑いで逮捕された札幌市、無職の男(22)は、すでに逮捕されている容疑者2人に指示を出すなど、現場の仕切り役だったとみられることが7日、捜査関係者への取材で分かった。ほかに逮捕され、強盗殺人未遂の疑いで送検されたのは東京都多摩市、とび職の男(20)、東京都八王子市、専門学校生の男(20)の両容疑者。

 捜査関係者によると、現場の状況や被害者の証言などから、男性方に押し入った実行役は無職の男ら3人で、暗号化技術が高く、秘匿性のある通信アプリ「シグナル」などで事前に連絡を取り合っていた可能性が高いという。

 同署は、3人がインターネット上で実行役を募る「闇バイト」を通じてつながったとみて、押収したスマートフォンの解析などを進め、事件に加わった経緯や、3人の他にも指示役などで関与した人物がいるかどうかを調べている。