ウクライナ人に県産米おにぎり ポーランド、福島のNPOが支援

県産米を使ったおにぎりを振る舞うメンバーら(アースウォーカーズのフェイスブックから転載)
国内外で被災地支援活動に取り組む福島市のNPO法人アースウォーカーズは、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナからの避難者が多いポーランドの首都ワルシャワなどで支援活動を行っている。小玉直也代表理事(50)のほか、郡山市出身の埼玉大2年の石井聖真さん(20)も参加し、県産米を使ったおにぎりを振る舞って避難者から喜ばれた。
同NPOは県内から寄せられた支援物資を携え、2月下旬から今月中旬までポーランドや地震のあったトルコなどで活動する。おにぎりの振る舞いはウクライナからの避難者を支援しているワルシャワ在住の坂本彦右衛門さん(38)と合同で実施した。連日250~280個を握り、ウクライナ避難者が生活する施設に届けて好評を集めた。
石井さんは「おにぎりをもらった人たちの笑顔にやりがいを感じた。直接支援できる貴重な体験となった」と振り返る。東日本大震災時は本県が多くの支援を受けたとし「当時は小学生で何もできなかったが、大学生となった今はウクライナの人の力になりたいと思った。戦争の早期終結と、ウクライナ避難者が故郷に帰れることを願っている」とした。
小玉代表理事は「ウクライナでの戦争から1年が過ぎて寄付が減少していく中、活動を続けるのは大変だ。引き続き寄付を集めながらウクライナの女性や子どもたちのサポートをしていきたい」と語った。