軽飛行機、少しずつ完成 テクノアカデミー生と室屋義秀さん連携

成果発表会でお披露目された軽量飛行機の胴体後部と尾翼部分
福島県立テクノアカデミー浜(南相馬市)の学生たちは、エアレースパイロットの室屋義秀さんが代表を務める航空マーケティング会社「パスファインダー」と連携して製作を進めていた2人乗り軽量飛行機の胴体後部と尾翼部分を完成させ、7日、同校で開かれた成果発表会でお披露目した。今後、胴体や主翼などの機体の製作に取り組み、2024年の完成を目指す。
胴体後部と尾翼部分は機械技術科の2年生を中心に手がけた。薄さ0.5ミリ程度のアルミニウム合金製の板を使用し、薄くて軽いのに強度を備えているのが特徴だ。製作する軽量飛行機は全長約6メートル、重量約350キロの2人乗りの機体で、米国の組み立てキットを活用し、航空整備士のアドバイスを受けながら製作している。
卒業を控えたリーダーの松下慎之介さん(2年)は「薄い板からようやくここまで形になった」と充実感をにじませる。完成後は、機体を製作する南相馬の空で飛行させたいとして「後輩たちには今後、立派な飛行機を造ってほしい」と話した。
軽量飛行機の製作は、同社と学生が飛行機に関連したものづくりに挑戦する「リアルスカイプロジェクト第2弾」として昨年9月にスタートした。