市内で凶器購入か 南相馬強殺未遂、実行犯3人は福島県で合流

 

 南相馬市原町区大原字舘沼の男性(77)方に複数の男が押し入り、現金数万円や貴金属が奪われた事件で、南相馬署に強盗殺人未遂の疑いで逮捕された札幌市、無職の男(22)らの犯行グループは、南相馬市内で凶器の棒状のものを購入し、犯行現場に向かったとみられることが8日、関係者への取材で分かった。

 ほかに逮捕され、強盗殺人未遂の疑いで送検されたのは東京都多摩市、とび職の男(20)、東京都八王子市、専門学校生の男(20)の両容疑者。

 捜査関係者によると、3人は事件当日、県内で合流したとみられる。無職の男は札幌市から車で移動した後、新幹線で本県に入り、都内からレンタカーで本県まで移動してきたとび職の男専門学校生の男と合流したという。

 犯行後は、無職の男が2人と分かれて電車に乗り、新幹線で北海道方面へと逃走したといい、とび職の男専門学校生の男はレンタカーで関東方面へ逃げ、都内で別れたとみられる。

 同署は、3人がインターネット上で実行役を募る「闇バイト」を通じてつながったとみて、押収したスマートフォンの解析などを進め、犯行に加わった経緯や、3人の他に指示役などで関与した人物がいるかどうかを調べている。

 同署は8日、無職の男を送検した。