福島医大医学部、福島県内6人合格 一般選抜前期、看護学部17人

福島医大と東北大は9日、一般選抜前期の合格者を発表した。
福島医大医学部には77人(前年度比2人減)、看護学部に44人(同増減なし)、保健科学部に87人(同増減なし)が合格した。このうち県内合格者は医学部6人(同3人減)、看護学部17人(同6人減)、保健科学部26人(同5人減)だった。
医学部の内訳は一般枠が47人(同2人減)、地域枠が30人(同増減なし)で、実質倍率は3.3倍(同0.2ポイント減)。看護学部の実質倍率は2.7倍(同0.1ポイント増)。保健科学部の実質倍率は理学療法学科1.5倍(同0.5ポイント減)、作業療法学科2.2倍(同0.3ポイント増)、診療放射線科学科3.7倍(同1.7ポイント増)、臨床検査学科3.5倍(同1.6ポイント増)だった。
東北大には62人
東北大には1709人が合格し、実質倍率は2.2倍だった。本県からの合格者は62人だった。
福島民友新聞社の9日午後5時現在の調べでは、県内の主な高校のうち福島医大医学部の合格者は安積の3人(うち既卒2人)が最多で、東北大は福島の21人(うち既卒8人)が最も多かった。
既卒者の合否確認を進めている高校もあり、最終的な合格者数は変わる可能性がある。高校別の合格者次の通り。(かっこなしの高校はいずれも現役)
【福島医大】◇医学部 ▽3人=安積(現役1、既卒2)▽1人=福島、福島成蹊
◇看護学部 ▽2人=福島、郡山、原町▽1人=橘、福島東、安積(既卒1)安積黎明、須賀川桐陽、葵、会津学鳳、磐城、磐城桜が丘、郡女大付
◇保健科学部 ▽5人=橘▽4人=白河▽3人=福島東、安積黎明(現役2、既卒1)▽2人=福島成蹊▽1人=福島西、安積、郡山東、郡山、会津、磐城、磐城桜が丘、日大東北
【東北大】▽21人=福島(現役13、既卒8)▽17人=安積▽5人=安積黎明▽4人=磐城▽2人=橘(現役1、既卒1)白河、磐城桜が丘(既卒2)▽1人=郡山、葵、会津学鳳、原町、福島成蹊、日大東北、学法石川
福島医大看護学部・安部さん「助産師になる」
福島医大の看護学部に合格した山形県の安部真桜さん(18)は掲示板の受験番号を確認すると安堵(あんど)の表情を浮かべた。「ほっとした。学校の友達も頑張っていたので、落ちてはいけないという思いが強かった」と瞳が潤んだ。
入学後は助産学を学び、助産師になることが夢だ。「チーム医療が重要視されている中で、学部が多くある福島医大でさまざまな人たちと交友関係を築きたかった」と安部さん。「支えてくれた親に感謝しながら、まずはしっかりと勉強して地元の病院で働きたい」。夢の実現に向けて大学での努力を誓った。