福島・サンパレス来春閉館 アニエス会津は11月、婚礼需要が減少

来年3月末で閉館する福島市のクーラクーリアンテサンパレス
こころネット(福島県福島市)は10日、今後の採算性の確保が難しいとして、連結子会社のWith Weddingが運営する婚礼会場2施設を閉館すると発表した。会津若松市門田町のアニエス会津は11月末、福島市上町のクーラクーリアンテサンパレスは来年3月末で営業を終了する。
こころネットによると、婚礼事業は少子化や未婚率の上昇などで需要が伸び悩んでいた。さらに新型コロナウイルスの影響で、結婚式の件数や招待客の減少に拍車がかかった。
閉館は修繕費や電気料金の高騰などのコスト負担を含めて総合的に判断したという。2施設で働く従業員の雇用はグループ内で維持する。閉館後の施設の活用や売却などの方針は決まり次第発表するとしている。
アニエス会津は2003年開設。2階建てで敷地面積は4945平方メートル。
クーラクーリアンテサンパレスは1996年オープン。地下1階、地上6階建てで、二つの式場と四つのバンケットがある。敷地面積は2998平方メートル。
With Weddingはコロナ禍で業績が悪化し、2021年に福島市のプリマリ、22年に郡山市のアニエス郡山を閉館している。郡山市のKIOKUNOMORI(記憶の森)とKAI KORIYAMA(廻 郡山)の運営は継続する。