東電社長訓示「福島への責任貫徹」 処理水放出、理解取り組む

福島第1原発で訓示する小早川社長
東京電力の小早川智明社長は11日、福島第1原発で社員約130人を前に「使命である福島への責任の貫徹に向け、それぞれが主体性を持ち、立場を超え最善を尽くして社会、地域に信頼してもらえるよう行動と実績で示していこう」と訓示した。
小早川氏は訓示後の取材に、政府が「今年春から夏ごろ」を見込む処理水の海洋放出を巡る関係者の理解について「(東電は)東京という大消費地を抱えている。お客様に対してしっかりと、例えば魚食の振興であったりと一つ一つの取り組みが重要だ」と述べ、引き続き理解醸成に取り組む考えを示した。県漁連と交わした「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」との約束については「大前提」としながらも「復興の過程の中で処理水の問題を解決しなければならないということを、理解してもらいたい」と語った。
また工程の一部に遅れが生じている廃炉作業については、ロードマップ(工程表)通りに進める考えを改めて示した。
本社と中継を結び、東日本大震災が発生した午後2時46分に1分間の黙とうをささげた。小林喜光会長がオンライン、福島復興本社の高原一嘉代表が福島第1原発であいさつした。
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