「辰巳屋ビル」解体へ 福島駅前再開発、4月にも開始の見通し

建物本体の解体に向けた準備が進む辰巳屋ビル
福島市のJR福島駅東口に大型複合施設を建設する再開発事業で、既存の建物の解体工事が進んでいる。老舗百貨店の中合やホテル辰巳屋があった辰巳屋ビルは4月にも建物本体の取り壊しが始まる見通し。1973(昭和48)年の完成から市民に親しまれてきた「駅前のシンボル」は見納めの時が近づいている。
再開発エリアには18棟があり、福島駅前通りに面した福島医大保健科学部側の低い建物から解体する。辰巳屋ビルや平和ビルなど高層の4棟には「階上解体」と呼ばれる工法を採用。重機を屋上に引き上げ、上階から壊しながら下りてくる。
事業主の福島駅東口地区市街地再開発組合は昨年7月から解体に着手し、アスベスト(石綿)の撤去など建物内部を中心に作業を行ってきた。林和良事務局長は「着々と工事を進めている。駅前のにぎわい回復のため、少しでも工期短縮を図りたい」と説明する。
再開発では商業施設、大ホール、展示ホール、オフィス、ホテルを備えた12階建ての「複合棟」、一部に商業施設が入る7階建ての「駐車場棟」、分譲マンションとなる13階建ての「住宅棟」の3棟を建設し、2026年春のオープンを目指している。計画では、事業費約492億円。
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