77歳男性絞殺疑い内縁の妻逮捕 いわき殺人、一部あいまいな供述
いわき市山田町堀ノ内の自宅で根岸三男さん=当時(77)=が殺害された事件で、いわき南署捜査本部は13日午前9時15分ごろ、殺人の疑いで同居する柳田マサ子容疑者(75)を逮捕した。柳田容疑者は捜査本部の調べに「殺したことに間違いない」と容疑を認めているものの、殺害方法で一部あいまいな供述をしているという。2人は内縁関係にあった。
逮捕容疑は1月14日午前3時~15日午前10時ごろの間、根岸さんの首を両手で絞めて殺害した疑い。捜査本部によると、柳田容疑者は15日午前、根岸さんが1階寝室であおむけに倒れているのを見つけた第1発見者として、110番通報していた。
捜査本部は延べ約1700人の捜査員を投入して現場付近での聞き込みや防犯カメラの映像の解析などを行った。この家に第三者が侵入した形跡がなく、現場の状況や柳田容疑者の供述などから、柳田容疑者が1人で事件に及んだと断定した。根岸さんの頭や顔にあったけがについても、柳田容疑者が暴行を加えたとみて調べている。根岸さんは柳田容疑者とその娘(35)と3人で暮らしていた。
県警の安斎浩明刑事部長は13日、捜査本部を置くいわき南署で記者会見し「現場の状況に加え、高齢の女性が(単独で)殺害できるのかなど特定が困難だった」と述べた。