吾妻山で火山性地震増加 噴火警戒レベル1、火山活動推移に注意
仙台管区気象台は13日、本県と山形県にまたがる吾妻山で10日以降、火山性地震が増加していると発表した。12日には107回の地震を観測した。噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)で変わらないが、今後の火山活動の推移に注意を促している。
気象台によると、2月ごろから火山性地震が多い状態だったが、今月10日以降にさらに増加している。火山性地震の回数(速報値)は10日が31回、11日が73回、12日が107回、13日は午前9時までで38回だった。火山性微動は観測されていない。
震源は大穴火口付近の浅部と推定される。低周波地震の発生頻度が2月ごろからやや上がっているという。
浄土平に設置した傾斜計は昨年11月ごろからわずかな西上がりの変化が続いており、3月8日ごろから変化がやや大きくなっているという。