除去土壌理解促進へ意見 Jヴィレッジ、復興課題解決へシンポ

 
トークセッションに臨む(右から)小島さん、キャンドル・ジュンさん、村尾さん

 福島の未来と環境再生について議論するシンポジウムが12日、Jヴィレッジで開かれた。著名人らが意見を交わし、原発事故で発生した除去土壌を巡る再利用など、復興に向けた課題解決の方策を探った。

 環境省や復興支援団体「ラブフォーニッポン」などでつくる実行委員会の主催。福島の将来について改めて考え直してもらおうと、3・11の翌日に開催した。

 トークセッションでは、元ニュースキャスターで関西学院大教授の村尾信尚さんが司会を務め、お笑いタレントの小島よしおさんやキャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさん、小林茂樹環境副大臣らが登壇した。

 中間貯蔵施設を見学した小島さんは、除去土壌について「知識がある人とない人の二極化が進んでいる」とし「興味がない人にどう関心を持ってもらうかが重要だ。関心のある人が自分の得意分野を通じて発信していくことで理解が進むのではないか」と語った。小島さんは今後、1週間に最低1人に除去土壌のことを広めていきたいとの考えを示した。

 小林副大臣は「データに基づき安全性を伝えていかなければならない。最終的には公共事業で使うなどして再利用を進めていきたい」と話した。

 このほか、環境省の事業に参加した学生らによる活動報告もあった。