いわき市山田町堀ノ内の自宅で根岸三男さん＝当時（７７）＝が殺害された事件で、根岸さんの喉仏に近い首の骨が折れていたことが１４日、いわき南署捜査本部への取材で分かった。捜査本部は、根岸さんの内縁の妻で、殺人の疑いで逮捕された柳田マサ子容疑者（７５）が、体重を乗せて根岸さんの首を両手で圧迫するように絞めて殺害したとみて捜査している。

　捜査本部によると、根岸さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息とみられる。また、頭や顔面の骨にはひびが入り、手や腕には暴行を防ごうとした際にできたとみられる複数のあざも確認されているという。

　根岸さんの傷の状況などから捜査本部は、柳田容疑者が何らかのものを使って根岸さんを暴行した後、横たわった根岸さんの上から、ある程度の時間にわたり首を絞めて殺害したとみており、事件前に２人の間に何らのトラブルなどがなかったなどを調べている。

　捜査本部は１４日、柳田容疑者を送検した。柳田容疑者はジャンパーを頭からかぶり表情はうかがえなかったが、しっかりとした足取りで車両に乗り込んだ。