爆発箇所特定進める 二本松の工場で現場検証、ガス充填室など

 
現場検証を前に検証の手順などを確認する消防関係者

 二本松市の東北東海第1工場で10日に起きた爆発を伴う火災で、二本松署と安達地方消防本部は14日、県警科学捜査研究所や消防大学校消防研究センターなどと合同で現場検証を行った。15日も続行し、爆発の発生箇所や原因などの特定を進める。

 同署などによると、現場検証には同署などをはじめ、県警捜査1課、国、県の関係機関から約50人が参加。午前9時から午後5時前まで、爆発が発生したとみられるガス充填(じゅうてん)室などがある工場南西側を重点に爆発や火災の検証を行った。同社社員が立ち会い、各種設備の使用状況や作業内容などを確認した。15日は検証の範囲を広げるなど、さらに詳しく調べる。

 同工場は10日午後2時55分ごろ、従業員から「ガス充填室で爆発が起きたようだ」と119番通報があり、第1工場南西側や近くの山林を焼いた。ガス充填室で作業をしていたとみられる同社社員や派遣社員計3人が、全身にやけどを負い重傷となっている。