ボランティアと高校生つなぐ 県南でネット仲介始動、地域発展へ

 
「高校生にボランティアに参加してもらい、地域課題を知るきっかけになってほしい」と語る久保さん

 何かに挑戦したい高校生と地域をウェブサイト上でつなぐボランティアマッチングサービスが今月、白河市で始動した。横浜市の大学生が中心となって開発したこのサービスは、白河市の一般社団法人「未来の準備室」が運営。高校生と地域を結び付け、地域発展や若い人材の育成につなげたい考えだ。

 マッチングを行うウェブサイトの名称は「うずうず」。地域の団体や個人から高校生の成長や学びにつながるようなボランティアを募り、高校生がその中から興味のあるものを探して双方を結び付ける。登録などは無料で、県南地域の団体、個人がボランティアを募集できる。

 「高校生にボランティアに参加してもらい、やりたいことを見つけたり、地域課題を知るきっかけになってほしい」。企画の中心となった未来の準備室メンバーで横浜市立大4年の久保慶太郎さん(23)は期待する。

 久保さんは2021年4月、広野町のNPO法人カタリバで高校生支援のインターンに参加した。そこで、白河市で高校生の取り組みを後押ししながら活動を行うコミュニティカフェ「エマノン」があることを知った。昨年4月、同市と神奈川県藤沢市の2拠点生活をしながら、未来の準備室が運営していたエマノンのスタッフとして活動を始めた。

 何かをしてみたいという高校生が集まるエマノンで働いていると、地域のイベントや小学生への学習支援など、ボランティア依頼が集まってくることに気付いたという久保さん。サービス企画のきっかけは「地域の需要と高校生の熱意をつなげることで、地域の成長につながるかもしれない」と考えたからだ。

 昨年11月からウェブサイトなどの制作に着手。「ただの作業でなく、高校生の学びになるかを重要視したい」と考え、募集するボランティアは運営がチェックし、地域の課題掘り起こしになるかや生徒にとって学びになるかを基準にチェックした上でウェブサイトに掲載する形とした。

 久保さんは今年4月から東京都内のコンサルタント会社に就職するため、うずうずの運営はほかのエマノンスタッフに託す形になる。それでも「地域を良くするためには、地域の人が動き出す必要があると思う。高校生、地域住民みんなが、より良い町を目指して手を組んでほしい」と願った。

 16日・記念シンポ

 うずうずのサービス開始に合わせ、未来の準備室は16日、白河市のマイタウン白河で開設記念シンポジウムを行う。久保さんが登壇し、サービスの概要を説明するほか、これまでボランティア活動を行ってきた高校生による取り組みの発表などを行う。時間は午後3時~同5時。事前申込制で入場無料。申し込み、問い合わせは同団体(電話0248・57・4067)へ。