調理パン原因、いわきで園児ら142人食中毒 ノロウイルス検出
いわき市保健所は15日、市内の幼稚園や保育園など八つの施設やグループで、園児ら142人に嘔吐(おうと)や下痢などの食中毒とみられる症状が確認されたと発表した。このうち38人から検査でノロウイルスが検出され、市は市内の菓子製造業社の調理パンによる食中毒と断定した。
残る発症者についても原因の特定を進める。
市保健所によると、発症者が出たのは市内の保育所4施設、幼稚園3施設、親族の集まりで食事をした1グループ。それぞれ9~10日にかけて、お別れ会といった行事などで同店が製造した卵サンドやハムサンドなどの調理パンを食べ、症状を訴えたという。ほとんどが軽症で既に回復しており、大人1人が入院したが快方に向かっているという。
市保健所は同店を15日から3日間の営業停止処分にした。13日から既に営業を自粛していたという。