同僚の頭へ銃口、福島県警24歳巡査「ふざけてやった」 依願退職

 

 県警は15日、同僚警察官に拳銃の銃口を向けたとして、災害対策課警備隊の男性巡査(24)を銃刀法違反(単純所持)の疑いで書類送検し、停職3カ月の懲戒処分としたと発表した。処分は同日付で、巡査は依願退職した。

 県警監察課によると、男性巡査は昨年11月14日~今年1月24日までの間、3回にわたり県警本部本庁舎内の拳銃保管庫で、拳銃に実弾を抜き差しする作業中、同僚警察官の頭に銃口を向けたという。同僚警察官が1月24日、上司に相談して発覚した。

 同課によると、男性巡査は2018(平成30)年に採用。同僚警察官の先輩で、災害対策課でともに勤務していた。また、須賀川署に勤務していた2020年秋頃にも同じ同僚警察官に銃口を向けたことがあったという。仮眠室で布団を敷く際にふざけて携帯していた拳銃を取り出し、銃口を向けたという。県警監察課はいずれについても拳銃に実弾が入った状態だったかの確認はできなかったとしている。同課の聞き取りに男性巡査は「ふざけてやった。取り返しのつかないことをしてしまった」と謝罪しているという。

 県警は監督が不十分だったとして災害対策課警備隊の警視1人を本部長口頭注意、警部、警部補、巡査部長各1人を所属長口頭注意処分とした。児嶋洋平本部長は「県警に対する信頼を大きく損ねる行為であり、県民の皆さまに深くおわびを申し上げます」とコメントを出した。