千葉の男、運転手や現場監視役か 南相馬強殺未遂、関与を否定

 

 南相馬市原町区大原字舘沼の男性(77)方に複数の男が押し入り、現金数万円などが奪われた強盗殺人未遂事件で、南相馬署に強盗殺人未遂の疑いで逮捕された千葉市、会社員の男(21)は、実行役1人の逃走を手助けする運転手役だったとみられることが15日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、会社員の男は実行役の3人とは別の乗用車で現場付近に現れ、事件時には現場近くにいたとみられる。事件後は、実行役の一人として逮捕された札幌市、無職の男(22)を自分の車に乗せ、JR常磐線の駅まで送ったとみられる。

 また、会社員の男は事件時に南相馬市にいたことは認めているものの「別の用事があって来た。事件とは関係ない」と事件への関与を否定する趣旨の供述をしていることも捜査関係者への取材で判明。同署は、会社員の男が運転手役だけでなく、現場の監視役など複数の役割を担っていた可能性もあるとみて捜査している。

 同署がほかに実行役として逮捕しているのは、東京都多摩市、とび職の男(20)、東京都八王子市、専門学校生の男(21)=いずれも強盗殺人未遂容疑で送検=の2容疑者。同署は既に逮捕した4人の他にも事件に関与した人物がいるとみて調べている。