桑折・伊達崎橋、国による修繕代行要望へ 福島県沖地震で被災

 

 本県沖を震源とした昨年3月の地震で被災した県道浪江国見線の伊達崎(だんざき)橋(桑折町)を巡り、内堀雅雄知事は16日、斉藤鉄夫国土交通相に、国による修繕代行を要望する。県が15日、発表した。

 国交省は県に代わり伊達崎橋の被災状況を診断し、県に対して老朽化も進行しており、被災箇所だけでなく、全体のバランスが取れた修繕が必要と報告していた。県はこの報告に基づいて工事を進める場合、高度な技術や知識がいる全体的な修繕が必要と判断し、修繕代行を緊急要望する。

 伊達崎橋は延長303.1メートルで、1961(昭和36)年に建設された。現在、大型車両の通行が規制されている。このほか昨年3月の地震で被災した公共土木施設のうち、国道399号の伊達橋(伊達市)は、国の権限代行による災害復旧が進められている。