二本松の工場火災、現場検証を終了

 

 二本松市の東北東海第1工場で10日に起きた爆発を伴う火災で、二本松署と安達地方消防本部は16日、県警科学捜査研究所や消防大学校消防研究センターなどと合同で現場検証を続行した。関係者によると、延焼経路などを確認し、3日間に及んだ検証を終了した。

 同署などによると、この日の検証は警察、消防関係者だけで行われ、約40人が参加した。3日間で延べ約140人を動員した検証では、物的証拠が残されている可能性の高い焼失箇所で損傷状態などを確認した。

 同署などは今後、同研究センターなどで検証で確認した状況の分析を進めるほか、ガス充填(じゅうてん)室で作業していたとみられる同社社員や派遣社員計3人の回復を待って、爆発が起きた際の状況などを聞き取るなど、原因などの特定を進める。