CO2試験協定締結 郡山市と川崎重工、「課題解決に取り組む」

協定書を取り交わす品川市長(左)と真田執行役員
郡山市のごみ処理施設の燃焼排ガスから二酸化炭素(CO2)を分離・回収する国内初の実証試験で、実施主体となる川崎重工業(東京都)と市は16日、試験に関する協定を締結した。
試験では、同市の富久山クリーンセンターの排ガスを固体吸収材に接触させてCO2を分離し、低温蒸気を用いて回収する。技術が確立されれば費用削減などにつながるという。協定には相互の知的資源の活用などを盛り込んだ。
品川萬里市長と、川崎重工業の真田健司執行役員プラントディビジョン長が同市で協定書を取り交わした。品川市長と真田執行役員が「地球的課題解決へ取り組んでいく」とあいさつした。
試験期間は5年で、新年度から2カ年で固体吸収材の排ガスへの適用性を評価し、2025年度から小型実証試験の設備を使いCO2の回収性能などを調べる。