自転車利用時のヘルメット着用率、死傷者の11% 高校生が最も低く

 

 県内で昨年1年間に自転車利用中に死亡したり、けがをしたりした人は318人で、このうちヘルメットを着用していたのは34人で全体の約11%にとどまった。非着用だった284人のうち、3人が死亡していた。県警が16日、自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の推進会議で示した。

 死傷者318人の内訳は、小学生9人、中学生26人、高校生86人、65歳以上の高齢者が65人、このほかの一般が132人。死傷者で着用率が最も低かったのは高校生の0%で、次いで高齢者の約3%だった。

 自転車のヘルメットの着用は改正道交法の施行に伴い、4月1日から全年齢で努力義務になる。県警の担当者は「高校生になると着用しない傾向がある」とし、高校生への呼びかけを強め、着用を習慣化してもらえるよう働きかける考えを示した。