処理水測定設備、きょうから稼働 放出基準など確認

 

 東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、東京電力は16日、処理水を薄めて放出する設備のうち、処理水の濃度を測定したり、確認したりする設備を17日から本格運用すると発表した。

 試運転を除き、処理水放出関連の設備が稼働するのは初めて。原子力規制委員会の使用前検査が15日付で終わった。運用する設備は「K4」と呼ばれるエリアにあり、容量1000トンのタンク30基で構成している。

 タンク群には、すでに約9000トンの処理水が入っている。17日からは処理水の濃度を均一にするためにかき混ぜたり、放出の基準を満たした濃度かどうかを確認したりする。

 東電は濃度を確認した処理水について、放出開始時期が決まるまでタンク内にとどめておく。東電によると、かき混ぜて濃度を均一にするには6日間、濃度測定には2カ月程度かかるとしている。

 東電は運用を始める設備以外に、処理水をためているタンクをつなぐ配管などの移送設備や、海底トンネルなどの関連設備の整備を進めており、整備が完了次第、使用前検査を受けているという。

 東電によると、使用前検査については「全体の6割程度進んでいる」としている。