従属的立場の2容疑者、直前まで計画知らず行動か 南相馬強殺未遂
南相馬市原町区大原の男性方に複数の男が押し入り、現金数万円などが奪われた強盗殺人未遂事件で、南相馬署に逮捕された実行役3人のうちの2人が事件直前まで計画の詳細を知らなかった可能性があることが17日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男性方に押し入った実行役のうち、従属的な立場とみられる東京都多摩市、とび職の男(20)、東京都八王子市、専門学校生の男(21)=いずれも強盗殺人未遂容疑で送検=の2容疑者は都内で借りたレンタカーで事件当日、本県に入った。その際、とび職の男が本名でレンタカーを借りていた点などが捜査線上に浮かびやすく、捜査関係者は2人が事件直前まで具体的な役割を知らされていかなかった可能性があるとみている。
事件を巡り、同署は現場の仕切り役とされる札幌市、無職の男(22)ら実行役3人と、運転手役などとみられる千葉市、会社員の男(21)を逮捕。同署はこの4人に指示した人物がいるとみて捜査を進めている。