吾妻高原風力が運転開始 風車9基設置、CO2排出削減に効果

 
運転を開始した吾妻高原風力発電所

 合同会社吾妻高原ウィンドファームは8日、福島市の吾妻高原牧場跡地に建設を進めてきた「吾妻高原風力発電所」の運転を始めたと発表した。高さ約136メートルの風車が9基設置され、年間発電量は一般家庭約1万5300世帯分の年間電力消費量を賄える。

 風車は吾妻山の山麓に広がり、1日に運転を開始した。設備容量は3万2400キロワットで、年間約3万1010トンの二酸化炭素(CO2)排出削減効果が見込まれる。発電した電力は東北電力ネットワークに売電する。事業期間は運転開始から20年。

 吾妻高原ウィンドファームは、ジャパン・リニューアブル・エナジー(東京都)、ふくしま未来研究会(福島市)、信夫山福島電力(同)で構成。3社は西の郷ソーラーパーク(西郷村)、白河ソーラーパーク(白河市)の運転も行っている。

 吾妻高原風力発電所の運転開始を受け、3社は「今後も地域に根差した発電所運営に努め、再生可能エネルギー事業を通じた脱炭素社会の実現へ向け積極的に取り組んでいく」としている。