ペットボトルからペットボトルに再生 南相馬市とサントリー協定

協定書を交わす風間副本部長(右)と門馬市長
南相馬市とサントリーグループは10日、ペットボトルからペットボトルに再生する「ボトルto(トゥ)ボトル 水平リサイクル」事業の協定を結んだ。来年4月から、市が回収したペットボトルを同グループが全てペットボトルに再生する。同グループと協定を結ぶのは東北の市町村で初めて。
市は年間180トンのペットボトルを回収し、洋服の繊維や食品パックなどに再利用している。洋服などは最終的に焼却処分されることが多いが、ペットボトルは何度もリサイクルでき、「リサイクルの優等生」とされる。脱炭素社会の実現を掲げる市と同グループの目標が一致し、連携に至った。
市役所で行われた締結式で、門馬和夫市長と同グループサステナビリティ経営推進本部の風間茂明副本部長が協定書を交わした。門馬市長は「ごみ分別の努力が目に見える形にしたい」と語り、風間副本部長は「水平リサイクル事業を東北でもさらに広げていきたい」と話した。
同グループは、ペットボトルを捨てる際の注意点として▽ラベルを剥がす▽キャップを外す▽ボトルを洗う▽ボトルをつぶす―の4点を挙げ、ごみ分別への協力を呼びかけている。