12期連続で黒字確保 大東銀、貸出金が最高更新

 

 大東銀行が12日発表した2023年3月期連結決算は、純利益が12億8300万円(前期比6.8%増)で12期連続の黒字となった。貸出金利息の増加などが主な要因。住宅ローンなど個人向け貸し出しが増えたことで、貸出金残高は6612億円(同240億円増)と過去最高を更新した。

 売上高に当たる経常収益は130億2300万円(前期比1.1%増)、経常利益は20億1700万円(同8.1%減)。国債等債権売却損の計上で経常利益は減少したが、店舗統合などが一巡したことから固定資産に関する特別損失が減少し、増益となった。

 本業のもうけを示す単体のコア業務純益(投資信託解約損益除く)も28億4300万円(前期比1億3400万円減)と減少したが、第5次中期経営計画の最終の目標値(28億円)は達成した。

 アフターコロナに備え個別貸倒引当金を積み増ししたことから、与信関連費用は前期比1億4600万円増の2億400万円となった。

 総預金と、投資信託など預かり資産の合計は9203億円(前期比146億円減)。経営の健全性を示す連結の自己資本比率は9.9%(同0.11ポイント減)。配当金は前期同様、期末で1株当たり30円。24年3月期は、経常収益129億円、経常利益19億円、純利益12億円を見込む。