「避けて通れぬ課題」 処理水放出で菅前首相

講演する菅前首相
菅義偉前首相は13日、福島県郡山市で開かれた自民党県連の政経セミナーで講演した。東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出に向け「科学的な根拠に基づく情報発信や国際社会への説明など、政府全体で責任を持って取り組むことが極めて重要だ」と述べた。
菅氏は「『福島の復興なくして日本の再生なし』と復興に取り組む中、処理水の海洋放出は原発の廃炉を進め、福島の復興のために避けて通ることができない重要な課題だ」と強調。2021年4月の海洋放出方針決定について「6年にわたる有識者の検討や国際機関からの評価を踏まえて判断し、(方針の)取りまとめを指示した」と述べた。