福島空港ビル、2年ぶり赤字 22年度決算、経費や支出増
福島県などが出資する福島空港ビルの2022年度決算は、純損益が2700万円の赤字(前年度は400万円の黒字)となった。赤字は2年ぶり。エネルギー価格の高騰による水道光熱費の上昇や、新型コロナウイルス感染症に伴う固定資産税の減免措置が終了するなど支出の増加が主な要因としている。売上高は4億5900万円(前年度比6400万円増)だった。
23日に福島市で取締役会を開き、決算を承認した。22年度の同空港の搭乗者数は18万919人と前年比86%増加、コロナ禍前の19年度の約7割に迫った。搭乗者を含めた福島空港ビルの利用者は51万3146人で、19年度の9割まで回復した。
搭乗者を含まないビル利用者は約33万2千人で、19年度の約30万8千人を上回った。福島空港の開港30年イベントや、物産展などの開催により、実績を押し上げたという。
決算などは6月16日に福島市で開かれる株主総会で審議される。