手術で不適切対応...和解へ いわき市、賠償200万円支払い方針
いわき市は25日までに、旧市立総合磐城共立病院(現・いわき市医療センター)で受けた手術の対応に問題があったとして市病院事業管理者が損害賠償を求めている女性に賠償金200万円を支払い、和解する方針を決めた。市議会の6月定例会に関連議案を上程する。
市によると、女性は2016年2月5日に同病院で口腔(こうくう)内の炎症に関わる手術を受けた。症状が改善しないことから調査したところ、手術後のうみを排出するための3センチ程度のプラスチック管が上あご付近に放置されていたことが判明。市と女性側が賠償に向けた話し合いを続けてきた。
市によると、手術後に2週間ほどしてプラスチック管が見当たらなくなったことから、担当医が自然に外れたと判断したことが原因という。市は「CT撮影などの対応を行うべきだった」と賠償金の支払い方針を決めた。市によると、女性側も和解に応じる方針を示しているという。