水素トラックで配送開始 郡山運送、いわきで実証に協力

橋本店長からキーを受け取る小野田社長(左)
水素で走る燃料電池(FC)小型トラックを使って県とトヨタ自動車が実施する物流の実証事業で、郡山運送(郡山市)が実証に協力し、26日からトラックを使った配送を始める。
トラックは、トヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」で使用されている水素タンクなどを商用に改良。ミライの約2倍に当たる10・5キロの水素を搭載でき、1回の充填(じゅうてん)で最大積載量(3トン)の荷物を積んだ状態で約260キロ走行できる。
郡山運送は、自動車関連部品卸売りのトヨタモビリティパーツ(名古屋市)の部品配送にトラック1台を活用。いわき市の物流拠点から同市のディーラーなどに届ける。ディーゼルトラックと比較し、二酸化炭素(CO2)排出量を年間で約15トン削減できる見込み。
納車式が25日、郡山市で行われ、福島トヨタ自動車郡山並木店の橋本宗三店長が郡山運送の小野田弘明社長にキーを手渡した。小野田社長は「水素社会実現に向けて協力していきたい」と述べた。