短編文学賞創設...双葉のアパレル企業、テーマは「生まれ変わる」

 

 アパレルメーカーのフレックスジャパン(長野県千曲市)は25日、双葉町で7月に衣料品リメークの事業拠点を開業することを記念して「生まれ変わる」をテーマにした「ひなた短編文学賞」を実施すると発表した。

 日本メンズファッション協会と連携した取り組みで、優秀作品は冊子としてまとめられ、同協会が主催する第52回ベストドレッサー賞の授賞式会場で配布される。

フレックスジャパンは2021年4月に双葉町と企業立地協定を締結し、同町の中野地区復興産業拠点に事業拠点の「ひなた工房双葉」を整備している。今回の文学賞は、衣料品リメーク事業と町の東京電力福島第1原発事故からの復興の歩みが、ともに「再生」をキーワードにしていることから企画した。

 賞の選考委員は、小説家の塚田浩司氏や伊沢史朗双葉町長、フレックスジャパンの矢島隆生社長らが務める。6月1日から7月20日まで、「生まれ変わる」をテーマにした千字程度の小説を募る。ジャンルやプロ、アマなどは不問。大賞、佳作、アイデア賞、ティーンズ賞を設け、副賞などを贈る。入賞作品は8月30日に発表する。

 フレックスジャパンによると、文学賞の実施は日本メンズファッション協会のネットワークなどを通じて幅広い業界に広報されるため、町のPRにもつながるという。同社の担当者は「福島県民にも多くの作品を寄せていただきたい」としている。文学賞の問い合わせはフレックスジャパン(電話026・261・3000)へ。