台湾ランナー誘客へ、いわきサンシャインマラソン 観光の起爆剤

 

 いわき市は25日、来年同市で開かれる「いわきサンシャインマラソン」に台湾から参加ランナーとして100人を誘客する方針を発表した。新型コロナウイルスの5類移行を念頭にしたインバウンド(訪日客)受け入れの起爆剤にしたい考え。

 市によると、誘客方法としてマラソンへの参加費や交通費、宿泊費などの補助を想定している。プロポーザル方式で6月にも事業者を決定し、詳細を決める。市は6月1日に開会する市議会定例会に関連事業費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を提出する。

 台湾はマラソンが盛んで訪日客も多いことから対象に選んだ。今年2月に5年ぶりに開かれたサンシャインマラソンにも台湾から約40人の参加があったという。

 いわき市ではこれまでもインターネットや交流サイト(SNS)上で影響力を持つ「インフルエンサー」や動画を活用したインバウンド策を進めてきたが、新型コロナ禍で中断を余儀なくされた。観光需要回復へ仕切り直しを模索する中、海外からの参加者も多いサンシャインマラソンを活用した事業が提案された。

 担当者は「マラソンへの参加でいわき市の魅力を知ってもらい、継続的な訪日につながってほしい」と話した。