船引郵便局強盗、65歳被告に懲役6年求刑 地裁郡山、即日結審

 

 田村市の船引郵便局で3月に発生した強盗事件で強盗と建造物侵入、銃刀法違反(所持)の罪に問われた被告の郡山市西田町、土木作業員の男(65)の初公判は25日、地裁郡山支部(池上弘裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役6年を求刑し、即日結審した。

 検察側は冒頭陳述で、被告が家族や近所づきあいの煩わしさを理由に家出し、車のガソリンや所持金がなくなったことから強盗を考えたと指摘。論告では「女性客を人質に取るなど計画的かつ悪質」と主張した。弁護側は「計画性があるとはいえない」として執行猶予付きの判決を求めた。

 判決公判は6月9日午前9時45分から。

 起訴状によると、被告は3月30日午後、田村市船引町にある郵便局に侵入。カッターナイフを所持し、居合わせた女性を人質に取り、現金1万円を奪ったとしている。