官民で子育て応援 福島に「エール運動推進協」誕生、募金を活用

 
会議で事業への思いを語る細谷会長

 子育てしやすい環境づくりを進めようと、福島市私立幼稚園協会と市、市内の団体・事業者は26日、募金活動で集めた浄財を子育て支援に活用する「未来への子育てエール運動」推進協議会を設立した。7月29日に同市のまちなか広場でキックオフイベントを開き、募金などの活動内容を広く発信する。

 主な活動は、子育て応援に賛同する企業や団体の事業所などに募金箱を置いてもらい、浄財を集める。本年度は募金箱100カ所以上の設置を目指す。浄財の詳細な活用方法は今後詰めるが、紙おむつや遊具などを購入することを想定している。購入した物品は市に寄贈し、市が必要とする家庭や施設に配布する。

 福島市私立幼稚園協会は当初、浄財を市に寄付する形で事業を計画していたが、より必要とする市民に物資を届けるために、物品による寄贈に変えた。

 協議会は、同協会と市のほかに、福島ライオンズクラブや市内の事業者で構成され、官民一体で運動を進める。福島民友新聞社も委員として参加している。

 第1回会議が26日、同市で開かれ、会長に発起人の細谷実同協会理事を選んだ。細谷氏は「市が掲げる『子育て環境日本一』を実現させたい。少子化は待ったなしの状況の中で、子どもたちのために、この運動を未来に向けて進めたい」と語った。

役員次の通り。
 副会長=佐藤良一(福島ライオンズクラブ会長)▽監事=斎藤誠一(市こども未来部長)▽庶務・会計=斎藤悟(市私立幼稚園協会理事長)