旧友と将来の飛躍誓う 川内で「二十歳のつどい」、お盆に再会

 
誓いの言葉を述べる愛佳さん(右)

 18歳への成人年齢引き下げに伴い、成人式に代わり20歳を祝う行事が15日、会津を中心に県内各地で行われた。このうち、浜通りで唯一お盆に開かれた川内村の「二十歳のつどい」では、小学1年生で東京電力福島第1原発事故による全村避難を経験した参加者が、お盆での旧友との再会を喜びながら、将来の飛躍を誓っていた。

 本年度20歳を迎える村民26人のうち10人が参加。遠藤雄幸村長が代表の遠藤大翔(ひろと)さん(19)=福島大2年=に成人証書を手渡し「古里が恋しくなったら、いつでも帰ってきてほしい。高い志とたくましいエネルギーを持って、新たな可能性にチャレンジすることを期待したい」と激励した。

 出席者を代表し、遠藤愛佳(あいか)さん(20)=城西国際大2年=が誓いの言葉を述べた。愛佳さんは「12年前に私たちは同級生が離れ離れになってしまいました。高校生では新型コロナウイルスの影響で思うような学校生活が送れませんでした」と述べ、日常の大切さを知る立場として「一人一人が社会の一員として感謝の心を忘れず、古里の復興に貢献したい」と語った。

 村は帰省などに合わせ、お盆に成人式を行うのが恒例だった。改正民法の施行で成人年齢が引き下げられた後も対象年齢を20歳のままとし、名称を変更した。