なでしこ・千葉「応援がパワー」 出身地のいわき市でW杯報告

 
W杯を振り返りながら「来年の五輪で悔しさを晴らしたい」と語る千葉

 サッカー女子ワールドカップ(W杯)でベスト8入りを果たした日本代表「なでしこジャパン」のFW千葉玲海菜(れみな)(24)は16日、出身地のいわき市役所を訪れ、内田広之市長にW杯出場を報告した。報告後、福島民友新聞社などの取材に応じ「サッカー人生で大きな経験となった。(出場時間が短く、準々決勝で敗退し)悔しい大会となったが、来年のパリ五輪で晴らしたい」と語った。

 ―W杯の感想は。
 「前回大会のベスト16を超えることはできたが、個人としても日本としても悔しい思いは強い。ただ、出身地のいわきをはじめ、多くの人の応援がパワーになってニュージーランドに届いた。心から感謝したい」

 ―今後の目標は。
 「W杯出場で女子サッカーの注目度は以前より上がっていると思う。プロのWEリーグで活躍し、五輪メンバーに選ばれるように練習を積み重ねていきたい。今回、世界の壁を実感した。この経験を生かし、五輪で結果を残したい」

 ―本県の子どもたちにメッセージを。
 「楽しむことを一番にしてきた。どんな大変な状況でも大好きなら乗り越えられるので楽しんでほしい。女子サッカーを続けるには大変な環境もあるが、自分にできることがあれば手助けしていきたい」