東北中央道の霊山ー伊達中央IC間、9月10日ごろ再開通

 

 斜面が崩落した影響で通行止めが続いている東北中央道「相馬福島道路」霊山―伊達中央インターチェンジ(IC)間(延長7.4キロ)の上下線について、福島河川国道事務所は17日、再開通が9月10日ごろになるとの見通しを示した。斜面の崩落が落ち着き、安全性が確認できたため、事務所は17日、応急復旧工事に着手した。今後の工事や天候状況に応じて再開通の具体的な日程を発表する。

 事務所によると、崩落が発生した現場は伊達市保原町大柳の下り線の斜面。応急復旧工事ではまず、現場の斜面をモルタルで被覆する。併せて、高さ4.5メートルの鋼製の防護柵を約60メートルにわたって設置することで、通行の安全性を確保するという。

 登坂車線を活用

 事務所はこうした安全対策を取った上で、上り線にある登坂車線を活用して両IC間の通行を再開させる計画だ。

 現場では5月ごろから一部が隆起し、斜面をブルーシートで覆うなどの対策を講じたが、今月3日ごろに崩落が起き、通行止めとなった。幅約30メートル、高さ約25メートルにわたり被害が確認されており、これまで復旧の見通しが立っていなかった。

 相馬福島道路は県北地方と相馬地方を結ぶ重要路線となっている。通行止めが続けば物流や観光に影響が出るとして、利用者や沿線住民らから早期の再開通を求める声が上がっていた。